new 講師変更のお知らせ 国際シンポジウム2015「消費者が選べる遺伝子組み換え食品表示をめざして」

ジョージ・キンブレル

ジョージ・キンブレルさん

イ・ジェウク

イ・ジェウクさん

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1121 東京国際交流館アクセスマップ

日時 11月21日(土)10:30~16:00  開場 10:00

場所 東京国際交流館プラザ平成国際交流会議場 (プラザ平成3階)275席

同時通訳あり

 

 

講演予定だったアンドリュー・キンブレルさんは、現在、米国上院で議論されているDARK法案(別名モンサント保護法案)が否決されるかどうかの山場を迎えており、議会対策に専念するため、米国よりビデオメッセージにて出演になります。代わって、ジョージ・キンブレルさんが来日されます。コネチカット、バーモント州等の州法の起草、また、ワシントン、オレゴン等の住民投票の法案を起草、FDA(米国食品医薬品局)に提出した請願も起草されています。

以下、ジョージ・キンブレルさんのプロフィールを紹介します。

全米に消費者、生産者を含む70万人以上の会員を擁する非営利団体「食品安全センター」(CFS)の上級弁護士。CFSは市民の権利向上、生産者の支援、工業化農業による環境汚染の防止を目的に活動する市民団体。(詳細はホームページwww.centerforfoodsafety.org(注:英語のみ)を参照)キンブレル氏は、オレゴン州ポートランドにあるCFSのパシフィック・ノースウェスト事務所(太平洋岸北西部事務所)を運営し、これまでの訴訟および政策提言活動の分野は、遺伝子組み換え食品、遺伝子組み換えの植物・樹木・動物、食品表示、食の安全と食品汚染、有機の健全性確保、工場農場による汚染、水産養殖、農薬、花粉媒介生物の保護、農業関連特許法、ナノテクノロジーなど多岐にわたる。

この12年間は、CFS、小規模農家、環境活動家を代表し、連邦政府や化学薬品会社、バイオテクノロジーの利害関係者に対する公益訴訟を行ってきた。そのうちの1つは、モンサントとジートソン・シード・ファームによる遺伝子組み換え作物の監督に関する裁判で、遺伝子組み換え作物として初めて最高裁に持ち込まれた(2010年)。また、遺伝子組み換え作物が農家や環境に与える影響の徹底分析や、遺伝子組み換え作物の開発・栽培試験の制限を全米で初めて求めた裁判なども担当。現在は、CFSがハワイ州とオレゴン州で弁護している4件の訴訟を扱っている。両州は遺伝子組み換え作物の利用を規制または禁止する条例を可決し、“遺伝子組み換えフリー(遺伝子組み換えを使わない)”農業区域を定めている。

遺伝子組み換え食品の表示に関する活動では、この7年間で10州以上の法案作成に関与し、このうちコネチカット州(2013年)、メイン州(2013年)、バーモント州(2014年)では法案が可決した。その後のバーモント州に対する業界からの異議申し立ての訴訟では、州の法律顧問を務め弁護に成功した。また、カリフォルニア州(2012年)、ワシントン州(2013年)、オレゴン州(2014年)のすべてで、表示を求める住民投票の法案を共同執筆した。2011年には、全米レベルで遺伝子組み換え食品の表示を規定するよう求めた要請書を執筆し、食品医薬品局に提出している。

ルイス&クラーク大学法学部の非常勤講師として、農業バイオテクノロジー法など食品・農業関連法の教鞭もとる。また、工業化農業が環境や人々の健康に与える影響に関するさまざまな問題について、幅広く執筆、講演活動も行っている。CFSに入る前に、第9巡回区控訴裁判所のロナルド・M・グールド裁判官の下で司法クラークを終了。ウィリアム&メアリー大学を優等で卒業し、ルイス&クラーク大学法学部は首席で法学位を取得している。